先の日曜日から、司馬遼太郎の「坂の上の雲」がドラマ化されてNHKから放映されている・・。
現代の日本人の殆どが、「明治」という時代を知らない・・。
徳川の300年に及ぶ歴史が終わりを告げ、一つの「国家」として成り立つまでの人々の「努力」と「やる気」が欧米列強を相手に回して、実に
「純粋」で「真っ直ぐ」な時代であった。それゆえに数々の試練を国民が
団結して乗り越えてていくあたり、なんとも羨ましく、痛快な時代だったことだろう・・。
「富国強兵」と「文明開化」の信念の基に廃藩置県行ない、大名を無くし領地を没収し、「国家」という形を築いていくまでに、各地で起っていく暴動や一揆を鎮圧するのに時間は掛かるものの、東南アジアや中国のように植民地化は避けられたが、もともと産業が「生糸」か「米」ぐらいしか無かったところから「国家」としての礎を築いていかなければならない「国民」の苦労は想像を絶する・・。
「鎖国」の影響が少なからず出た形だが、それによって日本独自の文化や伝統が守られていたのも事実だ・・。タイミング的にも 「黒船来航」より「大政奉還」から戊辰戦争と、流れが素早いし適格だ。少しでも遅れていたら、他のアジアの国みたいに植民地化されていただろう。この時代の何が凄いか?「国民」一丸となって事の大事に立ち向かう「姿勢」には感心させられる。外交下手な日本がイギリス、ドイツ、フランス、アメリカなどと渡り合いながら、ちゃくちゃくと「国家」の形を整えていくその間、僅か30年から40年というのは奇跡に近い努力であったろう・・。
もちろん、「産業」も外国を勉強しながら、紡績や鉄鋼、鉄道も整備され、いよいよ、「軍備」の拡張にも怠りなく発展していく。陸軍はドイツ式、海軍は英式からスタートして“大日本帝国”の基礎が出来上がるわけだが、ここで大切なのは、産業にしても軍や行政、司法、立法にしても「日本独自」の形に変化していくことが重要なわけで、この時期の「日本人」は貪欲に諸外国から教えてもらったり、時には盗んだりして「勤勉」や「手先の器用」なところも幸いしてか日本式に独自に「改良・改善」していく技術は今日まで受け継がれている・・。
今、自分達がやっている事が絶対、「間違っていないし正しいんだ!」と いう信念の基、一致団結して動いていく「精神」とか「パワー」は、今の我々が失いかけている事ではなかろか・・?
個々の個性の時代だし、10人10色どころか、10人100色の時代になったと私は感じている・・。そんな時代に「物作り」をしていると訳が分からなくなることがある。「明治の人達」に習って「一致団結」してパワーを出していきたい!
(横須賀の三笠と東郷元帥)
そろそろ「太陽エネルギー」も残り少なくなってきたし、「宇宙戦艦ヤマト」に乗ってM78星雲に帰らないといけない・・!「アンヌ!僕は地球人じゃないんだ!M78星雲から来たウルトラセブンなんだ・・!」
分相応に一致団結していこう・・っと。