「硫黄島からの手紙」と「真夏のオリオン」・・。

最近、この二作の映画を観た・・。

ふたつとも太平洋戦争を題材にした作品だ。「硫黄島からの手紙」は、
クリントイーストウッド監督作品で話題となった映画だが、悲惨な硫黄島
守備隊を届かない「手紙」を通しての日本側からの苦悩をよく描いている・・。
「真夏のオリオン」、戦争末期の太平洋でのイ号潜水艦の戦いを乗組員の決死の判断と操作で乗り切っていく物語だ・・。
かたや陸軍、海軍と分かれるが、その性格が強く出ていて面白い・・。両軍とも日清・日露戦争の戦術影響が続くなか、近代戦に乗り遅れたツケが
大きく表れた「アメリカ」との戦争だった・・。
特に陸軍は、この時代になっても「突撃?!」の肉弾戦か、穴を掘っての
持久戦しか思い浮かばない「脳無し」軍隊だ。卑弥呼の時代からずーと
土地や覇権を巡って戦い続けている日本民族だから、これは「身に染みついた」性なのかもしれない・・。
海軍は、作戦は立てるものの、イマイチ信頼性が無いものだから、途中で止めたり引き返したりする・・そうなれば近代戦を得意とするアメリカ軍の
思うつぼだよね!
しかし、当時から日本の潜水艦技術は世界最高水準だったらしくて、以前は同盟国ドイツからの技術提供もあったらしいが、終戦近くは「日本」独自の進化を遂げた。折り畳み式の戦闘機を三機も搭載してアメリカ本土まで行こうとした「イー400」シリーズや、人間魚雷「回天」を搭載した艦など、日本人の「我慢強い性格」と統率のある「団体行動」は潜水艦乗りには、バッチリ当てはまる!特に一度港を出たら隠密行動を必要とされることから比較的多くの潜水艦が日本には残っていたことだろう・・。

今でもその伝統は受け継がれており、「原子力動力」ではないけど最高の操艦技術で我が国近海の「海」の守りに就いている・・。

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