お祝いにこの歌を贈ろう・・。
「久留米そろばん踊り唄」・・。
「♪私ゃ?「久留米」のォ?“機織り娘”よォ?・・♪化粧ゥほんのりィ? 花なら?“蕾”よォ♪?・・。」
セリフ・・「私ァさいの・・!「久留米」の機織り娘でございますもんのォ・・!私が“機”を織りよりますと、村の若い衆が来て“遊びに行かんか!遊びに行かんか・・!”と言いますもんのォ!遊びにいくとは、よかばってん・・“機”が、いっちょん織られませんもんのォ・・!」
と続くが、この「久留米弁」を使った“唄”こそ「久留米かすり」が“織られて”いる瞬間であり、当時(江戸後期か明治時代)の活気のある様子を 表現している・・。少し解釈を加えると・・
「歌・・私は「久留米」の“機織り娘”でございます・・。化粧も少しだけの花なら“蕾”というころです・・。」
「セリフ・・私は「久留米」の“機織り娘”でございます・・。私が“機”を織っていると、村の若い人達が来て“遊びに行こう!遊びに行こう!”と言いますが、遊びに行きたいけど、“機”が全然織れません・・!」という意味だろうか?これに2番、3番の歌詞も続くが・・。
ここで登場する“機”とは、紛れもなく「久留米かすり」を織っている“機織り”であるのはいうまでもない。
この唄が、いつ頃から唄われていたか?は解らないが、明治時代に唄われていた“機織り唄”に、機織りの音によく似た“そろばん”を見立てて踊ったとされている・・。
今では、8月4日に久留米の中心部を歩行者天国にして、現代風にアレンジした踊りと共に夜中まで踊り続けられる・・。その時の「そろばん」の音は爽快であるし、“機織り”が最盛の頃は、あちこちから「そろばんに似た“機”の音」が聞こえていたことだろう・・。