(杭州 銭塘江横に立つ六和塔。北宋時代のものだ。)
中国の三国志の時代、劉備によって「三顧の礼」にて迎えられた、諸葛孔明であるが、何事にも沈着冷静で「森羅万象」を知っていた。
悠久の国家、「漢」無き後、当時の中国は幾つもの国と民族が派遣を争っている時代で、特に、北の曹操の強力な力で率いる「魏」、揚子江流域に昔から栄えた孫権率いる「呉」、それに比べ「漢」の末裔ながら、流浪の 劉備・・。そこで孔明が考えたのが、「天下三分の計」だ。
第三の国を作って国同士の均衡を保とうというものだ。もちろん!物語は
結果的に「蜀」という国が出来るが、そこに至るまでの“物語”は、「駆け引き」あり、「裏切り」あり、で面白い。
強力な個性で「国」も強い曹操の「魏」、豊かな土地で親父の代からの 盤石な「呉」の孫権、いろいろな計略や戦いの後にやっと「国」を手に入れた劉備。それぞれの立場と個性が重なり、大変興味深い・・。
性格もキツいし、戦闘的であろう曹操に、おぼっちゃんだが、したたかな 孫権。優しく、人を思う気持ちが誰より強い劉備と個性もそれぞれだ。
この図式を我、業界に押し当ててみると・・“切磋琢磨”してレベルアップしないといけないのはどの業界も同じだが潰し合うのはごめんだ・・。
私のとこは比較的、後から今の内容になったから、劉備と一緒かもしれない!私も人付き合いが多く、多くの人に支えられているが、性格的には 曹操や孫権の部分も持ち合わせていると思う。
しかし、これらの「国」がその後は年月の長短はあるものの、全て滅んで
新生の「晋」という「国」が出来き、全中国を統一するのも皮肉なものである・・。