“藍”を極める・・。(日本人の色彩を愛でる感覚に感心する。)

「久留米かすり」を染めるのに使う染料に「藍」が有ります。もちろん!「久留米かすり藍暦」の「藍」も
季節の中で「久留米かすり」を楽しんで頂くために付けた名前です・・。

その「藍」ですが、何種類か有るのは知っていたが、それぞれにちゃんとした“名前”が有り、日本古来の色として存在している。もちろん!その他の赤系、黄色系、緑系なども数種類有るようだ・・。日本の織物の奥は深いし、未だに復活していない「色」も有るという・・。

そんな「藍色」の種類を紹介してみようと思う・・。

濃い順に「花浅葱(はなあさぎ)」、「縹色(はなだいろ)」、「藍色(あいいろ)」、「新橋色(しんばしいろ)」、「瑠璃色(るりいろ)」、「浅葱色(あさぎいろ)」、「瓶覗(かめのぞき)」・・と続く。

一番薄い、「瓶覗(かめのぞき)」などは、藍で最も薄い色で一説には藍瓶に張られた水に空が映り、
それを覗き見た色という・・。
珍しい名前の「新橋色(しんばしいろ)」とは、比較的新しく明治末期、新橋の芸者が好んで着た色からきているらしい・・。

織物の色ひとつを取っても、日本人の感性の豊かさと繊細さを見てとれる。そのひとつひとつに「名前」があり、「物語」が付いてくる・・。当時の人達の“思い”が伝わってくる・・。

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